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住宅ローンの審査


住宅ローンの借り入れで、絶対に必要な条件が「住宅ローンの審査に通ること」です。いくら気に入った住宅があったとしても、審査に通らなければ住宅ローンを利用することはできません。

では、住宅ローンの審査とは、具体的にどんなところを見ていくのでしょう?その中身をちょっと見てみましょう。

住宅ローンの審査は、ひと言でいうと「住宅ローンの対象となる住宅そのものの審査」および、「住宅ローンを借りる債務者の審査」の2本柱となります。このどちらが欠けてもダメなんですよ。

まず、住宅そのものの審査については、単に住宅についての書類を見るだけではなく、実際に現地調査をするなどして、「この住宅に、これだけの住宅ローンの担保となれる価値があるかどうか」を総合的に判断します。ですからもちろん、法令違反やそれに近いような住宅の場合、審査を通るのは難しくなりますね。

もっとも新築住宅の場合、住宅を売るメーカー側としても物件審査が通らなければ困るわけですから、ほとんどは「物件審査は通るレベル」にしていると考えていいと思います。ですからこの点については、それほど心配する必要はないかもしれません。

やはりそれよりも気になるのは、借り入れをする本人・つまり債務者の審査ですね。債務者の審査についての項目はいろいろありますが、主なところでは以下のとおりとなります。

・年齢・・・完済時の年齢がおおむね75歳以下になるようにできる年齢かどうか。
・勤務先・・・やはり安定性の高い大企業のほうが高く評価される傾向があります。
・勤務形態・・・正社員でないと審査そのものが厳しくなるケースも少なくありません。
・勤続年数・・・長ければ長いほど、安定性の高さが評価されます。最低でもおおむね「勤続3年以上」がひとつの目安となります。
・年収に対する返済比率・・・これから利用する住宅ローンの年間返済額+現在利用している他のローンの年間返済額の合計が、年収の3割程度以内におさまっているかどうか。「3割程度以内」というのはあくまで目安で、年収が高ければ4割近い返済比率でも審査に通る可能性があります。

この中で勤続年数については、昔ほど重視されなくなってきています。ある程度の転職は当たり前、という時代になっていますからね。ですからたとえ勤続年数が短い人でも、「年収アップのための転職」などの前向きな理由であれば、それを住宅ローン担当者に伝えておけば、考慮してもらえる可能性はあります。

また、年収に対する返済比率については、「使用していないカードローンやクレジットカード」などについては事前に解約しておくことをおすすめします。なぜなら、こうしたものが残っていると「今は使っていないが、いつでもこの限度額まで借りられる」という判断をされてしまい、返済比率についてこの分も含まれてしまう可能性があるからです。「住宅ローン審査の前には、他のローン要素をできる限りスッキリさせておく」ということですね。

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