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住宅ローン借り入れ


住宅ローンの借り入れというのは、「誰もが好きな借り入れ先を自由に選べる」というものではありません。

たとえば、インターネット等で住宅ローンについていろいろ調べて、「この銀行は金利がすごく低いからここにしたい!」と思っても、たとえばその銀行が地方銀行だと、店舗をかまえている地方以外の住宅については、住宅ローン適用の対象外となることも少なくないのです。

なぜかというと、極端な話をすると、北海道にある地方銀行に、沖縄在住の人が沖縄の住宅を購入するために、北海道の地方銀行の住宅ローンを利用しようとしても、北海道の地方銀行からすれば、「住宅の担保価値を判断するために、現地の調査をする」ということが現実的に難しいからです。

住宅ローンは、担保となる住宅にどれくらいの価値があるかは慎重に審査する必要があるローンですから、サービスエリア外はこうした点がネックになってくるというわけです。

ですから住宅ローンの借り入れができる金融機関は、基本的に「住宅ローンを利用する住宅が、その金融機関のサービスエリア内にあるかどうか」が大きなカギとなる、といえるでしょう。

ではネット銀行はどうでしょう?ネット銀行の場合は実際の店舗をほとんどかまえていない状態なので、どこまでがサービスエリアなのか、店舗の所在地から判断するのは困難ですよね。かつてのネット銀行は、住宅ローンの対象エリアも首都圏など一部地域に限定されていましたが、近年では多くのネット銀行が、全国エリアに対応している住宅ローンを取り扱っています。

ただし、ネット銀行の住宅ローンは、実際に現場を気軽に見に行ける地元の金融機関と立場が違うので、「審査に融通がききにくい、審査に日数がかかりやすい」という傾向も見受けられるようです。もちろん、これらのデメリットを考慮しても、金利面などに大きな魅力がありますけどね。

住宅ローンの借り入れといえば、もうひとつ、忘れてはいけない条件があります。

それは・・・「住宅ローンは、基本的には、健康な人でないと利用が難しくなる」ということです。

なぜかというと、住宅ローンを利用する際は、ほとんどの金融機関が団信(団体信用生命保険)への加入を義務付けているからです。団信は、住宅ローン返済期間中に債務者に万が一のことがあった場合、団信の生命保険がその住宅ローンの残額を金融機関に一括払いし、残された家族に住宅ローンの負担を回さないようにする、というものです。

つまり団信=保険、ということですから、保険に加入できるだけの健康状態であることが必要となってくるわけなんです。健康状態に不安がある人を加入させることは、団信にとっても「借金肩代わり」のリスクが大きくなるため、過去に大病をわずらった経験がある人などは、団信加入を断られてしまうケースがあります。

将来的に住宅ローンの利用を考えている人は、資金計画を考えるだけでなく、健康管理についてもしっかりとやっておいたほうがいいでしょう。
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