繰上げ返済
[0]TOP [1]住宅ローン
[2]前へ [3]次へ
繰上げ返済
繰上げ返済
住宅ローンといえば、特に初期の返済では「返済金のうち、利息が占める割合が高すぎて、かんじんの残高がほとんど減ってる気がしない」という状態になると思います。
そんな「残高が減らないイライラ」を抱えている人が繰り上げ返済をすると、その見事な残高の減り方にビックリするんですよ。日々の利息は月々の返済などで負担しているため、繰上げ返済の場合、繰り上げ返済に使った金額のほとんどが、元金返済に充当されるんです。
繰上げ返済の手続きは簡単で、住宅ローンを借り入れている金融機関の窓口や、インターネット経由で繰上げ返済の申し込みをし、所定の書類に署名捺印するなどすればOK。金融機関によっては、事前の申し込みなしでいつでも自由に繰上げ返済できる、というところもあります。
住宅ローンの繰上げ返済には、2つのパターンがあります。
まずひとつは、「返済期間短縮型」。繰上げ返済をしても月々の返済額はそのまま同じで、返済期間そのものを短くするというタイプです。
そしてもうひとつは「返済額軽減型」。こちらは、残りの返済期間は短縮されませんが、そのかわり月々の返済負担を軽くする、というものです。
ちなみに、同じ金額を繰上げ返済した場合、どちらのパターンがおトクかというと、返済期間短縮型のほうが、利息軽減効果は上になります。ですから返済期間短縮型を選ぶ人が多いのですが、ここはちょっと考えていただきたいところです。
というのも、利息軽減効果に差があるとはいえ、その差はそんなに大きなものではありません。ですからこの差にとらわれすぎるのではなく、今の「住宅ローン返済における現状」をしっかりと見て、どちらを選ぶかを判断しましょう。
たとえば、「月々の返済をこなしてもじゅうぶん余力がある」という人は返済期間短縮型を選べばいいでしょうが、教育費などでちょっと住宅ローン返済が重い、という人は、返済期間短縮型を選んだほうがいいと思います。
住宅ローンの繰上げ返済について、注意すべき点はまだあります。まずは「繰上げ返済手数料の負担」。多くの住宅ローンには、繰上げ返済手数料がかかってきますので、「小さな金額でこまめに何度も繰上げ返済」というやり方をしていると、手数料ばかりがかさみ、かえってソンしてしまう可能性もあります。手数料がかかる場合は、ある程度まとまった金額で繰上げ返済をするほうがいいでしょう。
そして、繰上げ返済で何より怖い、もうひとつの注意点が「繰上げ返済の中毒になってしまうこと」です。早く住宅ローンの残高を減らしたいために、ちょっと資金ができるとそれをすべて返済に回してしまう人がいますが、あくまで繰上げ返済は「余裕資金の範囲でやるもの」なんです。なぜなら、一度返済したお金を、あとから「必要になったからもう一度手元に戻してほしい」と思っても、それができないのですから。
住宅ローンよりも金利が高い車のローンや教育ローンの返済があればそれを優先し、なおかつ「使う予定がない余裕資金」が出た時にのみ、はじめて繰上げ返済に回せる、というくらいの気持ちでいることが大切です。
同内容のPCサイト
[1]住宅ローン 目次へ
[2]前ページへ
[3]次ページへ
[4]このページ一番上へ
[0]TOPページへ
当サイトの分野別目次
住宅ローン
|